メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

フレスコバルディ:ガイヤルド2番(トッカータ第2集より)

現在のクラシック・ピアノ界が忘却している最大の作曲家。 youtu.be

グールドのモーツァルト:ソナタ全集(CBS=SONY)

久々にグールドのピアノでK.545を聴いた。私も馬齢を重ねたせいか、グールドが志向していたものが、何となくわかるような気がする。1楽章を普通に読むと、まずピアノ協奏曲27番K.595の1楽章の第1主題を連想するような第1主題がピアノ(強弱記号ではなくて楽…

ソナチネ・アルバム問題

昨日は私自身の運指能力の低さに自己嫌悪に陥っていたのだが、録ったものを今朝あらためて聴き直し、ちゃんと弾けていないだけで、悪くないと思うようになった。 ところで、全音版を見ながら弾いたものでは、スラーをいくつか取っ払ってしまっているのだが、…

クーラウ:ソナチネop.20-1~1楽章

最初の5曲にブルグミュラーを入れたので、次の5曲の中にはソナチネを入れようと思って、先ずクーラウのop.20-1の1楽章を選んだ。 手元に全音普及版が有るのだが、校訂者による音楽記号のうち納得いかないものを消してしまおうと思い、IMSLPにあった原典版か…

次の5曲

半月前、自分の演奏したものをyoutubeへアップロードする事を思い立った時点では、1週間に1曲くらいのペースで、とりあえず5曲上げてみようと思っていたのだが、やってみるとこれが大変に楽しくて、あっという間に2週間で終えてしまった。 自分の弾いたもの…

パデレフスキとチャップリン

毎日更新チェックする巡回ルートに入っているブログで、書き手のkazさんがパデレフスキの事を書かれていたのを読んで、ふと思い出した。(愛国者として、ピアニストとして・・・ - ピアノのある生活、ピアノと歩む人生) それは映画『独裁者』のワンシーン。…

バッハ:"いと尊きイエスよ、われらはここに集いて"BWV.706-2(第2バージョン)

実は昨日に小前奏曲と一緒に録画したのだが、いかにも付け焼刃な気がして、聴き返していて遅くなってしまった。 バッハのオルガン・コラールのうち、手鍵盤用に書かれたものはピアノで演奏するに値するのではないか?と前々から思っていた。 ピアノ演奏によ…

バッハ:小前奏曲ハ長調 BWV.924

ロマンティックなバッハ。 昔習っていた先生に、古楽の時代考証の成果を踏まえた最新の様式で弾くように修正されたのだが、結局この弾き方に戻ってしまった。 こういう演奏を持っていったら、ほとんどのピアノの先生は、怒るだろうなぁ(苦笑)。 youtu.be

ケンプ:イタリア組曲op.68より「悲歌」

youtu.be 人がピアノを弾いて何ができるかという事のほとんどすべてを、ケンプの遺された録音から教わりました。心からの感謝と敬意をこめて。

ブルグミュラー:「牧歌」

www.youtube.com ちょっと人工的な感じの「牧歌」。 好きな作品の次点は「コンソレーション」と「舟歌」なのだが、 「コンソレーション」をさらってみたところ、いまいち上手く弾けなかった…。

ブルグミュラー:「素直な心」

ツェルニーの100倍好きだったブルグミュラー。 25の練習曲の内の数曲は、練習曲の枠を超えて美しい作品だと思う。 あまり素直じゃない「素直な心」 昔は素直だった心!? www.youtube.com

ピアノ弾きとしてのプロフっぽい事

・将来音楽の道に進む人たちと同じ教室でピアノを習っていたのが、4歳から小学校いっぱいまで。 ・しかし、レッスンはすべてアップライト。 ・レッスンは好きではなく、できのよい生徒ではなかった。全部弾いたのはバイエルのみ。ブルグミュラーが半分くらい…

日曜大工ならぬ日曜ピアニスト

昔から、観客の前で演奏するのが苦手であった。あがり症なのでガチガチに緊張するし、初めての楽器&初めての音響なので、音のコントロールができない。 しかし録音マイクが怖くなくなった今、家のピアノでなら、拙いながらも自分でそれなりに納得できる程度…

夢の続き または スマホ乗り換え奮闘記

半年ほど前に、息子と縄跳びをしていてスマホを落としてしまい、カメラ機能が駄目になってしまった。 それでも我慢して使っていたのだが、今度は1週間前に石の床に落としてディスプレイを割ってしまい、完全に壊してしまった。 シャープのスマホだったのだが…

フジ子ヘミングさんのリスト:ラ・カンパネラ他(Victor)

実はこの話題のピアニストを今まで聴いた事が無く、図書館にCDが置いてあったので初めて聴いた。 印象としては、この録音に関していえば、巷で叩かれているよりも、ずっと上手い。 一聴してまず感じるのは、これは色々なところで言及されている事だが、タッ…

コヴァセヴィチのベートーヴェン:ソナタ全集(EMI)

長らく入手困難になっていた全集が2000円!で再版されたのを、衝動買いしてしまった。 このベートーヴェンの最大の特徴は、とくに緩徐楽章で聴かれる崇高な抒情美(まさにドイツ正統派の演奏スタイルと呼ぶに値する)なのだが、往年の独墺系巨匠ピアニストの…

ギーゼキングのバッハ:放送用録音集成(DG)

来日時の演奏で井口基成さんに打鍵の浅さを批判されたギーゼキングこそ、鍵盤の底まで打鍵しない奏法の大家であったと思う(ただし、少なくともソノリティ・コントロールへの嗜好が無い点で、最近の現代奏法で弾いている若手奏者と異なる)。 私見では、この…

ロレッジャンのフレスコバルディ:トッカータ第1集(Brilliant Classics)

引き続き第1集を聴いた。 1637年に第3版が出版されたときに追加されたのはPartie cento sopra Passacagliだけだと思い違いをしていたが、実は以下の曲全てがそうである。 ・3つあるBalletto:実は曲中に登場するPassacagliでPartie cento~と同じ主題が使用さ…

ロレッジャンのフレスコバルディ:トッカータ第2集(Brilliant Classics)

曲聴きの時間がとれたため、フレスコバルディのトッカータ第2集をロレッジャンの演奏でざっと俯瞰した。〇印はピアノで弾くに値すると思った曲。 ・Toccata(5,6番のみ〇):5番と6番が書法的に1対の優れた作品(5番のほうが有名だが)。 ・6曲のCanzona(〇…

なぜ楽譜通りに演奏しなければいけないか

息子が習っているメトード・ローズの曲にスラーが出てくるようになり、フレージングを守らせることを考えねばならなくなった。 なぜクラシック・ピアノは楽譜通りに演奏しなければいけないのか? もし息子に聞かれたら、こう答えるだろう。 「それは、あなた…

ブリッツィのツィポリ:鍵盤音楽全集(カメラータ・トウキョウ)

オルガン向けに書かれた第1集を聴きたくて何気なく購入したCDだったのだが、ブリッツィの弾くクラヴィオルガンという楽器の面白さにはまってしまった。 このクラヴィオルガンというのは、写真で見る感じでは、小型のリードオルガンの上にハープシコードを乗…

テレマンの鍵盤作品集(ロレッジャン)Briliant Classics

TWV.30:21-26のフーガ集を聴きたくて購入した。 この6曲のフーガは、フーガに続く複数の小曲から構成された組曲もしくはバロック・ソナタのような形態をしており、譜面を見た限りでは、ひょっとしてテレマンの鍵盤音楽中の最高傑作ではないか!?と直感した…

シャイトのタブラチューア・ノヴァ第3集(ラムル)MD+G

保留にしていたシャイトのタブラチューア・ノヴァ第3集を聴いた。 結論から言うと、タブラチューア・ノヴァの中で私が最もピアノで弾いてみたいのは、第3集中に数曲あるマニフィカトおよびイムヌスの第1versusである。 これら2つの楽曲は、まず第1versusで主…

ピアノ音楽の源流探索2017~デュフリとバルバトル

デュフリ(1715-1789) 初めてインマゼールの演奏でLa de Vaucansonを聴いた時に、これは凄い作曲家だと感嘆し、早速楽譜を印刷して音を出してみたところ肩透かしを食った。ピアノで弾くと、チェンバロで聴いた時とは印象がまるで違って、モーツァルトの出来…

ピアノ音楽の源流探索2017~ボワモルティエとロワイエ

ボワモルティエ(1689-1755) 小振りな4つの組曲がある。 ・楽譜(IMSLP):http://imslp.org/wiki/Pi%C3%A8ces_de_clavecin,_Op.59_(Boismortier,_Joseph_Bodin_de) ・音源:インマゼールがデュフリを弾いたCDに、抱き合わせでブーレイというチェンバリストが…

ピアノ音楽の源流探索2017~フォルクレとクレランボー

ここから後のフランス・バロックのチェンバロ作品は「組曲」と銘打っていても、性格小品集の色合いが濃くなっていく。これを、ひと組曲通しで譜読みするべきか、それとも気に入った作品だけを切り出すべきか、大いに考えるところである。 フォルクレ(1671-1…

ピアノ音楽の源流探索2017~リュリとダングルベール

リュリ(1632-1687) ・楽譜:私がまだ大学生だった頃に買った、春秋社の世界音楽全集ピアノ編のバロックピアノ曲集に、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグおよび"やさしいうた"の5曲が収められている。彼のオペラ作品の中から、19世紀ごろに編曲さ…

ピアノ音楽の源流探索2017~シャンボニエールとルイ・クープラン

シャンボニエール(1602-1672) 最晩年に当たる1670年に出版された全2巻6つの組曲があり、甲乙つけがたい。フランス・クラヴサン楽派の創始者と言われているシャンボニエールだが、この作品をながめると、舞曲の寄せ集めによる組曲としての様式が、既に完成…

クラシック名曲ガイド5(音楽之友社)

内容のうち1/6くらいがバロック鍵盤作品の紹介に割かれていて、かの市川信一郎さんが執筆されている。 今回読み直して勉強になったことを纏めておく。 ・カベソンの作品集は、やはり1578年出版の遺作集が傑作で、中でもティエントとディファレンシアスが出色…

ピアノ音楽の源流探索2017~バッハの息子たち

W.F.バッハ(1710-1784) やはり12のポロネーズが面白い。多感様式というのは、ソナタよりもこのような作品に向いているのではと思ってしまう。 ・楽譜(IMSLP): http://imslp.org/wiki/12_Polonaises%2C_F.12_(Bach%2C_Wilhelm_Friedemann) ・音源:ロベル…