メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

フー・ツォンのショパン:バラード集

この録音がCD化されていると知らず、先日たまたま見つけた。

CDの裏にLicensed by Intermusica Artists Managementと書かれていて、フー・ツォンの80年ごろのショパンがvictorから出たりsonyから出たりするのは、どうもこういう事だったのだ…。

また、録音に問題があり、バラ1でマイクの調子がおかしくて所々モノっぽくなってしまう(これが原因でほとんどCD化されなかったのでは!?)。

フー・ツォンの演奏は、他のショパンと同様にシンパシーが非常に高く、私はこういう精神的な演奏は好きなのだが、人によっては一点凝視しすぎに感じると思う。あと気になるもう一つの点は、この奏者の癖で、フレーズの始めと終わりはテンポルバートしてきれいにおさめるのだが、中間が真っ直ぐになってしまい、円を描こうとして角のとれた四角になってしまう。これに、丸く弾けない東洋人として近親憎悪(?)を覚えるかどうかが、好悪の分かれ目になると思う(中学生の時の私は、これが原因で彼のノクターン集を受け付けなかった)。