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メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

秋葉原の石丸電気の思い出

熱にうなされながら、いろんな夢を見たのだが、そのひとつが、秋葉原石丸電気でCDを漁る夢だった。

AmazonHMVオンラインなどのネットショップが台頭する前、私が大学生の頃までは、CDはもっぱら石丸電気で買っており、長期休みには必ず秋葉原に買い出しに行った。

国内盤は税抜き価格の10%を金券(後にカードになった)で還元してくれ、輸入盤もタワーレコードHMVや、下手をするとディスクユニオンの中古よりも安かった。確か6大レーベル(DG,Decca, Philips, Sony, RCA, EMI)の標準盤が税抜き1780円、Naxosが750円(780円?)だった。CDの配列方法は、タワーレコードHMVと異なり、輸入盤と国内盤が別売り場に分けられ、CDは厚手のビニール袋に入れられ、更に輸入盤には日本語訳の背表紙が付いていた(あと、確かNaxosコーナーと裏青盤コーナーが、輸入盤の中でも隔離されていた)。

秋葉原にはクラシックを扱う店舗が当時4店舗あり、それぞれ独自に在庫を抱えていて、在庫状況を共有していた。

JR秋葉原駅を降りると、先ずCD専門店である5号館(確か)を一通り物色したのち、通りを挟んだ2号館(確か)、本館、最後にソフトワンの順番で回り、余勢をかってお茶の水ディスクユニオンまで歩いたものだった。

当時、国内盤の事実上廃盤CDの在庫に関しては、国内最大であったと思う。デームズのプラッツ盤やニコラーエワのビクター国内盤が堂々と鎮座していたのを、今でも覚えている。

 

そんな私も大学院時代を境に忙しくなり、専らネットショップを利用するようになってしまい、秋葉原から足がとおのいた。

そして気づくとCD販売が縮小されて5号館に集約され、そして次に気づくと、石丸電気そのものが無くなっていた。

私の記憶に残っている幾ばくかを、ここに記念に書いておきたいと思った。

(筆者やや病気中)