メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

バシキーロフのブラームス:ソナタ3番他(A&E)

数年前にHMF盤でブラームス集を聴いて以来、ちょっと気になっていたこのピアニストのブラームス続編。

この奏者の特徴は、ピアノを完全に鳴らしきる豊かなフォルテを持つにもかかわらず、粒立ちの整った弱音の美しさが特に印象的で、これらの音が、かなり禁欲的なペダリングのもとに並べられており、演奏される楽曲のテクスチャの透明度が高い。

1931年生まれのピアニストなのだが、拍感の優れた4楽章を聴いていて、もう40年くらい後の奏者を聴いているような感じを覚えた。