メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

コロリオフのベートーヴェン:ソナタ28,29番

ソナタ28番は後期三大ソナタと同様のスタイルによる佳演なのだが、ハンマークラヴィーアの演奏は、好悪を分けると思った。

それはやはり作品が、ハンマークラヴィーアでは大袈裟なベートーヴェンがいまだ健在で、それを静的なものにし過ぎてしまっていると思った。とくに浄化され過ぎて晦渋にさえ聞こえるアダージョと、静謐すぎるフーガにそれを感じた。