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メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

アンスネスのシューマン:子供の情景(EMI)

今日聴いたCD

図書館に行ったついでに抱き合わせで借りてきたのだが、目から鱗のCDだった。

これまで私の中でアンスネスはVirgin classics時代のヤナーチェク(やショパン)での情熱的な覇気に圧倒され「こっ、これが若さというものか!」と感嘆したものだった。しかし、EMIに移ってからの録音で聴いたシューマンとリストでは、この覇気がごっそりとマイクからそぎ落とされていて、正直なところVirgin時代のほうが良いという印象を持っていた。

それが、どうだろう。この子供の情景の「知らない国々」や「おねだり」を聴いて、EMIの録音スタッフが何を録りたかったか良く分かった。それは、アンスネスが緩徐楽章できかせる、冬の日の晴れた青空のような、澄みきった抒情性である(確かにそういった耳で聴き返してみるとVirgin classics時代の録音は弱く、ニールセンのアルバムなどはEMIで録音していたら、もっと別の印象を受けたに違いないと感じた)。

敬遠していたシューベルトソナタ集の録音を聴いてみようという気になった。