メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

ベートーヴェンの交響曲8番

リスト編曲のピアノ版スコアを見ながら1,4楽章を部分的に聴き比べる。

トスカニーニクナッパーツブッシュが似ていると述べたら、暴論だろうか?

この二人の演奏の共通点は、スフォルツァートやアクセントやスタッカートをすごく大事にして確固たる拍を作り出し、これによって音楽に推進力を与えていることだ(フルトヴェングラーは例によって自在に伸び縮みし、ワルターはそれほど確固として刻まないことによって逆にほわっとしたユーモアを醸している)。

ベートーヴェンの音楽を後のドイツロマン派と決定的に分けるのはこの拍感で、これを厳格に刻むことができれば、(ピアノで弾くときに、しばしば速すぎると感じる)指定速度を現代の楽器に合わせて落として大丈夫な気がしている…。