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メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

ソビエトの名ピアニスト(ゲンナジー・ツイピン)

原著が1982年のため若干古さを感じさせる部分があるのだが、素晴らしかった。

最も心に残ったのはリヒテルについて述べられた箇所で、曰く❝芸術家が理性と感情を統合する時、通常なら冷静で均衡のとれた思考と熱烈な感情が統合されるところを、リヒテルの場合には、逆に、炎のように白熱した芸術的思考と賢明で抑制された感情が統合されている❞。

これ以上に本質を突いたリヒテル評を読んだことがない。