メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

マガロフのムソルグスキー:展覧会の絵他(DISQUES MONTAIGNE)

2年くらい前に初めて聴いて"調子悪いライヴ"に分類していたのだが、今回聴き直してみて大いに印象が変わった。

録音に関する情報が一切記されていないのだが、おそらく80年代末の、モントルー音楽祭にまつわるライヴ又は放送録音のうちロシア物を集めた1枚である。

マガロフは、実はライヴがそれほど得意ではないのではないかと漠然と感じる時があり、MONTAIGNEの一連の録音でも細かいミスが散見されるのだが、それを超えて余りある美しいタッチを秀逸な録音が捉えている。

曲目中、展覧会の絵だけは編集の後が感じられ、文字通り一発撮りである東京芸術劇場ライヴよりも完成度が高い。

 

この1枚がきっかけとなり、今日からお蔵入り判断しているCDをもう一度片っ端から聴き始める事にした。聴いた時点での私の状態によって印象が変わるのは実に由々しき事態だが、私自身も変化しているので、どうしようもない。唯一可能なことは、コレクションを未来の私に対して反証可能な状態に開いておくことである。