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メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

ジョン・キムラ・パーカーのショパン:ピアノ作品集(Telarc)

今年初めて録音を聴いたピアニストの中でも最大の発見のひとり。キムラ・パーカーは1959年生まれというが、1979年生まれですと紹介されて聴いても全く違和感がないほど最新のピアノ奏法でショパンを弾いている。それは鍵盤の底への衝突を極力回避したピアノ奏法とそれに伴って弱音側にシフトした表現音域で演奏されていて、とにかく音が美しい。この様な奏法で弾く最近の若手との違いは、表現として(やや戦前回帰的な)奏者の主観を前面に出して面白く聴かせようというタイプではなく、また、比較的ペダルを多く用いているように感じる(走句をノンペダルでパラパラっとやる感じがない)。

(しかし、実はこのTelarcレーベルのジョン・オコーナーベートーヴェンを聴いても、鍵盤の底への衝突回避を感じることが多く、実はレーベル特有のマイクセッティングによって下部雑音を避けて録音している為そう感じる可能性も否定できない…)。