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メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

ブラームス:recaptured by pupil & colleagues (Arbiter)

今日聴いたCD

邦語訳すると「音楽仲間と弟子たちの回想と演奏によって再体験するブラームス」だろうか。CD2枚組のうち1枚分くらいがインタビューやレッスン時の録音の切れっぱしで、雑多な印象を受ける。

本CDの目玉であるブラームスの録音(シュトラウスのテーマによる即興、1889年録音)は、最初期の録音はこの程度なのか、それとも原盤の損傷が激しすぎるのかは判らないが、遠くから何となく聴こえてくるのはピアノの音かな??くらいのレベルであり、演奏がどうこう言えるものでは無い。

むしろ私にとって最大の収穫は、直弟子のカール・フリートベルク(1872-1955)の録音を初めて聴いたことだった(Marstonの復刻を未聴でいる)。ベートーヴェンのop.10-1と90のソナタショパンのop.44のポロネーズなどのライヴ録音が入っているのだが、ひとまわり後の世代のそれなりに録音が残っている独墺系奏者と全く同じ様式のピアノの音、和声の感じ方で弾かれている。

ドイツの作曲家のうち、少なくともブラームスまでは、歴史的な独墺系奏者の録音から想像されるピアニズムの世界に住んでいたと思って良さそうだ。