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メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

ソコロフのベートーヴェン:ソナタop.106旧録音(eurodisc)

1975年録音のこの旧盤がやっと手元に届き、ソコロフの演奏の変化をようやく聴き比べることができた。

結論として、DGへの新録音は、やはり奏者の年齢相応に音楽が淡泊になっている。良く言えばベートーヴェンの古典性を大事にした演奏といえようか。

一方、私の中でソコロフは、この旧盤の演奏のイメージが強い。80年代以降のopus111への録音と比較すると、音色へのこだわりのようなものがまだ薄いように感じられ、勢いで弾き倒しているようなところがあるが、打鍵は力強く、音楽に覇気がみなぎっている。旧新録音の解釈で一番違いを感じるのは1楽章のテンポで、旧盤では新盤よりも早めの速めのテンポで弾き進めている。eurodiscの録音は、75年のものにしては悪く、マイクの音像(という言葉遣いでよいのかな?)が安定しない箇所が多く聴かれる。