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メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

中村天平さんの自作自演集 天平 Tempei (Beth Records)

現存する最も若い作曲家で、その作品を弾いてみたいと思うのは、Tempeiこと中村天平さんである(この人の音楽は、今のところクラシックという分類らしい…)。

この盤と出会ったのは、確か2005年ごろ。

当時千葉県に住んでいたのだが、年に数回ほど都内にCD物色に出かけるのが恒例になっていて、その折にディスクユニオン御茶ノ水店でCD漁りをしていた時にBGMとして流れてきて驚愕したのだった(当時の私は既にニコライ・カプースチンにはまっていて、この手のピアノ独奏作品に魅了されていた。これは現在もだが…。)。

BGMのCDはレジの横に掲げてあったのだが、当時の私はクラシック・オタクの総本山で店員さんに駆け寄って「この今流れてるCD下さい」というのが憚られる程度には若さを持ち合わせており、ジャケットの『天平』という文字だけ覚えて帰って、後日たしか関西のヤマハ限定で販売していたのを取り寄せて入手したと思う。

その後、天平さんはEMIでメジャーデビューするのだが、私にとってはこっちのCDのほうが思い入れがある。

収録曲は「星型のチョーカー」以外すべてEMIのデビュー盤と被っているのだが、弾いている音はかなり異なる(いわゆる別バージョン)。

また、おそらくスタインウェイのピアノで録音されていて、ベーゼンドルファーを弾いたEMIデビュー盤よりも私には音が伸びやかに感じる。

一連の有名作の楽譜が、まとまって出版されないかなぁ…。