メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

現代奏法のメモ書き

先日、現代奏法のレッスンを受けてきた。

比較的高い椅子に座っていくつかの音を弾いたのだが、私のは手の使い方がおかしいという話になった。

先生がお手本で鍵盤をひょいっと弾くと、音がポーンと遠くまで飛んでいって、「こんな感じで打鍵してください」と仰られるのだが、同じようにできす、いったいどこが違うのだろう??という感じであった。

そして昨日の練習で、高い椅子での基礎練サイクルが一巡して低い椅子に戻した途端、まるでジグソーパズルのピースがカタカタと音をたてて揃っていくかのように、何が起きていたかが頭の中で組み上がってきた。

(1) 高い椅子の場合

肩から先の腕の重さが指先にのる。

脱力した時の手と鍵盤の均衡点のようなものが、鍵盤を底まで押してそこからの反作用の力を指で支えている状態となる。この状態を標準系として、ここ目がけて弾いている感じになる。

この状態で弾くとき、離鍵は打鍵と別動作である。

レガートで弾くとは、指にかかっている重さの移動になる。

(2)  低い椅子の場合

腕の重さは、半分は肩にぶら下がる。

脱力した時の手と鍵盤の均衡点は、鍵盤の戻る力によって元の位置に戻っている鍵盤に指が乗っかっているような、あるいは手がぶら下がっているような状態で、これが標準となる。この状態で打鍵すると、鍵盤に力を加えるのは一瞬であり、手を鍵盤に放り投げるような感じになって、遠くまで飛ぶポーンという音が出る。

この状態で弾くとき、打鍵の終了動作=一瞬かけた力を抜くのが離鍵になる。

ノンレガートで音が切れた状態が普通で、だからこの弾き方でレガートで音をつなげるのは、一番最後の練習課題になる。