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メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

浅田真央さんの思い出

引退会見を、感慨深く見た。

妻がフィギュアスケートが好きで、結婚してから息子が生まれるまでの間、私もつられてテレビでよく見ていた。

浅田真央さんは、原曲がピアノの曲で演技するのを、多く見た気がする。

一番思い出深いのは、ラフマニノフ前奏曲op.3-2で、冒頭の3つの和音のあと弱音まで落として始まる第1主題が弦のきざみで弾くように編曲されていて、そのお化けが出るようなドロドロ~という感じが、演技スタート時の緊迫感と絶妙にマッチしていた。

その他、まさかここで!という時にカットが入るショパンのバラード1番もあったっけ…。

当時の私は、フィギュアスケートは、出場者に要求される技術力と芸術性のバランスが、最近のピアノコンクールにそっくりだと思っていた。そしてどちらも、10代後半から20代前半で頂点を築いてしまう事が…。私の好きな、70歳と80歳の間に芸術的頂点がくるピアニストとは、かなり別の世界になっていると、ずいぶん考えたものだ。