メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

ピアノ音楽の源流探索2017~フレスコバルディ

フレスコバルディ(1583-1643)

恐らくバッハ以前の最大の鍵盤音楽作曲家。バッハの晩年の作風に少なからぬ影響を落としていると思われ、"西洋音楽の父"の父ブクステフーデに比肩して、"西洋音楽の父"の祖父(!)とでも称されるべき作曲家。クラシック・ピアノ演奏という文化が消滅しなければ、おそらくあと100年もすれば、最低でもスカルラッティ並みには弾かれるようになると思われる。

・楽譜(IMSLP):

http://imslp.org/wiki/Organ_and_Keyboard_Works_(Frescobaldi,_Girolamo)

このベーレンライターの全集を購入したいのだが、流通事情が悪くて購入できずにいる。

・音源:ロレッジャンがBrilliantレーベルに、歴史的名演と言えるほどの見事な鍵盤作品全集を録音している(ただしトッカータの冒頭に即興演奏などを加えていたりするので、注意して聴く必要がある)。

実は既に譜読みを開始しているのだが、ピアノ弾きが真っ先に読んでみるべきはPartite cento sopra Passacagliで、これは作者の晩年、トッカータ第1集が再版された際に新たに加えられた辞世の句とでもいうべき佳曲。

次に読んでみるのは、有名なトッカータよりも、カプリッチョ(primo libro di Capricci)の方がピアノ向きである気がする(現在譜読み中)。

その次には、カプリッチョと同じような書法で書かれたと思しき7曲のCanzoni。

さて、2編あるトッカータ集は、特にチェンバロ向けに書かれた作品が、楽想の展開がチェンバロに即して書かれ過ぎているように感じられ、これを"ピアノ語"に翻訳するのが相当難しいと感じている。

バッハも所有していたfioli musicaliの中には、独立した曲として取り出して演奏できる規模の作品が幾つか含まれている。