メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

クラシック名曲ガイド5(音楽之友社)

内容のうち1/6くらいがバロック鍵盤作品の紹介に割かれていて、かの市川信一郎さんが執筆されている。

今回読み直して勉強になったことを纏めておく。

・カベソンの作品集は、やはり1578年出版の遺作集が傑作で、中でもティエントとディファレンシアスが出色とされている。

テレマンの代表作としてハ長調組曲ト短調の序曲が挙げられている。

パーセルの生前に出版された鍵盤楽曲はわずか13曲で、これらはすべてプレイフォード編纂の「音楽の侍女・第2部」に収録されている。

・フレスコバルディのトッカータ第1集に収録された変奏曲の名曲として「パッサカリア」の他にロマネスカの主題による14のパルティータが他を圧して優れていると述べられている。また、フィオリ・ムジカリの最後に置かれたベルガマスカとジロルメタールは典礼との関係が不明としている。

・フローベルガーのウィーン写本第4巻に収録の組曲は、フランス様式の影響を色濃く受けていて、第2巻の組曲より音楽的内容が豊かであるとしている。

ヘンデル組曲第2集に関して(ヘンデル組曲第2集は、2つの分類方式が有り、これはウィキペディアに詳しい:ヘンデルの楽曲一覧 - Wikipediaリヒテル&ガヴリーロフ盤やハイドシェック盤は、作品タイトル側の分類の通し番号で並べている。この市川信一郎さんの解説は備考側の通し番号で書かれている)。市川信一郎さんは、第2集にある9つの組曲を、教育用とそれ以外(演奏用)に明確に分類している。それによれば、教育用は3,4,7,9番、演奏用は1,2,5,6,8番である。

・ラモーの「5つの小品」と「皇太子妃」を非常に高く評価されている。