メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

私が人生で出会ったもの・考えたこと

幻のアップロード計画

目標だった10曲分の動画をついに録り終えた。
苦労も大きかったのだが、楽しくて、すっかりはまってしまった。

そこで早速次のアップロード計画を練って、今度は少し脱線して、自分へのご褒美として、完全に趣味路線で行こうと思っていた。

その内容は、志を共にするアマチュアピアノ弾きへの声援の意を込めて、

「"20歳までに身につけられなかったメカニックは一生身につける事ができない"という通説に対する人生をかけた異議申し立て」

として、私の右手の状態のベンチマークとして弾きつぶしてしまったショパンのop.10-1の過去に録音したものを探し出してきて、20歳代後半の大変ボロボロの演奏から現在の多少ボロボロの演奏までを纏めるというものであった。

しかし、この計画は2つの方向から頓挫した。

まずひとつめは、アマチュアの世の中には私など遥かに及ばないほどの楽歴の方がいて(子供の頃バイエルしか弾いた事がなかったのに、超絶技巧曲をものともせず弾けるような方々だ)、このテーマはそのような方が語るのこそ相応しいと思った事(私も是非聞いてみたい)。

もうひとつは、30歳代前半の時、まだ右手の指回りに問題が残っていた頃の遅いテンポでミスタッチだらけの録音を聴いて、現在の私が見失ってしまったものを痛感した事だ。

そんなわけで、次のアップロードは計画倒れのショパンの残骸が幾つか(1編にしようか3編にしようか迷っている)と、趣味のバッハの小品1曲、ブルグミュラーの続編2曲で行こうかと考えた。