メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

あるピアノ愛好家が人生で出会ったもの・考えたこと

ピアノ音楽の源流探索2017~A.ガブリエリ

A.ガブリエリ(1532-1585)

ルネッサンス期のヴェネツィア楽派の作曲家で、ジョヴァンニ・ガブリエリの叔父にあたる。鍵盤音楽の作曲家としては、ジョヴァンニよりも多くの作品が体系的に残されている。

このなかでピアノで弾くのに最も適している作品は、やはりリチェルカーレであろう。

これは解説書にも述べられているのだが、リチェルカーレは声楽曲でいうところのモテットに近い書法で作曲されていて、いちばん純音楽的というか、鍵盤を選ばずに弾けるように感じる。

A.ガブリエリのリチェルカーレはまとまった大作として第2集(Ricercari: libro secondo)と第3集(terzo libro de ricercari)がある。このうち第3集はトッカータ的な要素が強く、書法的に厳格な第2集が最もピアノ演奏に向いていると思う。

・楽譜(IMSLP):

http://imslp.org/wiki/Organ_and_Keyboard_Works_(Gabrieli%2C_Andrea)

この版のvol.2 ricercari book1の全曲とvol3.ricercari book2の中の2曲が、後述のロレッジャンのCDで第2集(libro secondo)になっている。

・音源:ロレッジャンの演奏による鍵盤音楽全集(Brilliant)によって、私はようやく全貌が見渡せるようになった。