メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

あるピアノ愛好家が人生で出会ったもの・考えたこと

ダ・ミラノ:リチェルカーレ10番(ピアノによる演奏)

編曲にまつわるエトセトラ(2/7)

以前ランディーニとモンセラートの朱い本のシリーズをアップロードした後、続編として中世・ルネッサンス音楽で弾けるものがないか探した。
いくつか当たった感じでは、この時代の主流の楽曲形式であるミサやモテットは、聴く分には好きなのだが、声部が多彩すぎてピアノにそぐわない感じがした。そして辿り着いたのが、イタリアのリュート音楽だった。
この楽派は、同じイタリアの鍵盤音楽の楽派(A.ガブリエリやメルーロ)と比べて半世紀ほど遡る。そのせいかどうか分からないが、ピアノで弾いてみて、よりルネッサンスの声楽の雰囲気を感じる。
ここに演奏するダ・ミラノは、当時最高のリュート奏者だったというが、リチェルカーレとファンタジアという形式で多数の作品を残している。これらのいくつかを弾き比べてみると、いずれも対位法的に書かれているが、縦方向の響きを見るとファンタジアでは当時としては新しい和音が頻出して、私はより古風なリチェルカーレに惹かれる。

原曲はこんな感じ↓