メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

あるピアノ愛好家が人生で出会ったもの・考えたこと

再生環境の話と、その後の裸の王様の物語

こんな事ってないだろうか?

出先で、とあるピアニストのyoutube投稿動画をスマートフォンで聴いて、これは上手いと感銘を受けた。
ところが、帰宅後に同じ動画をPCで探して再度聴いたところ「あれっ!?こんなんじゃ…」と感じることしばし…。

なぜこうなったかというと、奏者の音響操作能力の程度が、スマホでは十分に再生されていないのだ。そのために隠れていた"アラ"が、PCではばっちり再生されて耳に入ってしまった。

言い方を変えると、"夜目遠目笠の内"よろしく、スマホでは十分に聴こえていない部分を想像で補って、好意的に判断していたという事になる。

そういえばオーディオマニアの世界で、数百万円かけて再生機器を構築する人の話を聞くが、"音楽を楽しむ"という観点で見た時、必ずしもそれは再生の解像度と比例しないであろう…。


【その後の裸の王様】

大臣「…この前の仕立て屋の一件、申しひらきの言葉もございませぬ…」

王様「…むう」

大臣「やつめを死刑にするつもりでしたが、取り調べ中に、フランスへと国外逃亡されてしまいました」

王様「…まあ良い」

大臣「そこで今度こそ、世界にまたとない宝を売る者を連れてまいりました!」

ある電気屋「これこそは、聴き手の耳が肥えていれば肥えているほど良い演奏が聴こえるCDプレイヤーでございます!」

王様「そのように都合の良いことを言って、J.ケージの4分33秒をかけるのではあるまいな!?」

大臣&ある電気屋「め、滅相もございません!今度のは本物でございます!」

街の子供A「…おい、見ろよ、あれ。この前の王様じゃないか!」

街の子供B「本当だ。今度はCDなんか聴いてるぞ」

街の子供C「音楽聴くのにCDって、いったいいつの時代だよ…」


(続く…かな?)

CD不況 - Wikipedia