メメント・モリ、あるいはピアノにかんするエトセトラ

あるピアノ愛好家が人生で出会ったもの・考えたこと

プロとアマチュア

ホールで演奏したとする。
自己採点は40点だった。
しかし、聴いてくれた人達は口々に良かったと言ってくれる。
この時、演奏は成功だったと考えるのがプロで、いや失敗だったと考える権利があるのがアマチュアだと思う。

プロは自分が求められるもの(ホールで聴いている観客の総合満足度を最大化する事)に照準しなければ食べていけないが、アマチュアは自分の価値基準に照準して構わない。


第一志望の会社に入ったとする。最初のうちは、自分のやりたかったことと会社の方向性があっている(と思っている)ので、順風満帆だ。ところが、この方向性が必ずずれるときが来る。
「来月から○○に行ってくれ」
みたいな。
この時に、会社の希望を優先させるのがプロである。
「きっと僕が本当にやりたいのは、社命どおり○○に行くことで達成できるんだ」と無意識に自分の希望を軌道修正するのが、プロの技術である。


大好きな、知られざるアーティスト○○を紹介しようとして、ブログを始めたとする。
必死で文章を書いたのに、誰も見に来ない。○○に興味がある人などほとんど居ないからだ。
市場調査(?)したところ、最近は△△というアーティストが流行っているらしいと気付く。よし、△△なら以前から知ってるぞ!と、似たように紹介ページを試しに作ったら、沢山の人が見に来た。ランキングでも上位になった。やったー!
…ところで、あなたがブログでやりたかったのは、これだっただろうか?
(ここで、自分がやりたかったのは本当は△△を紹介することだったんだ!と倒錯できれば、きっともうプロの域である)。